ドイツ法人の設立とフランクフルト店の出店
- rise
- 2017年12月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2017年12月13日

11月初旬の社長の渡独によりフランクフルト店の出店が内定いたしました。
場所は当初予定していたウエスティンホテル内のレストランの引き継ぎではなく、185タワー 内のテナントとなりました。
185タワーとはフランクフルトでは有名な高層ビルで、PwCという世界最大の会計グループが入っており、ダウジョーンズ、ヒュンダイキャピタル、その他の金融関係会社も含めて約3500人が就業しております。徒歩10分圏内には3万人を超える金融関係者が働いており、目の前にはヘッシシャーホフというフランクフルトで最も格式の高いホテルがあり、その後ろにはヴェストエンド地区という高級住宅地が広がります。隣にはメッセタワーがあり、その中には日本領事館も入居しており、店の裏手にはフランクフルトメッセがあり年間約三百万人の人が各イベントに訪れます。
その185タワーの正面一階の路面店で、一面ガラス張り、天井が高く、テラス席があり、寿司店が出店するには理想的な部件です。
また、それに合わせて株式会社ライズの子会社になりドイツ現地法人Rise GmbHも11月8日に設立しました。まだ内定段階で最終契約に向けて協議中ですが、来年の初夏のオープンに向けて邁進致します。
とはいえ未だ問題は多く、先ずはドイツの税システムに適した経営を確立しなくてはなりません。消費税が19%と高いため、原価率や人件費率などのキーパフォーマンスインジケータも日本のものは通用しません。そして文化が違えば人間の行動原理も違う為、日本人が思うサービスの定義も抜本的に見直さなくてはなりません。料理においても、ドイツの所得税と社会保障費を考慮すると料理人一人当たりの労働生産性を約240%引き上げなくてはならず、いくらシステムを構築しても手間隙のかかる日本食は非常に不利です。それだけではなく、安価で新鮮な魚はなく、代わりに食肉は日本の半値ほどの為、寿司店がコストパフォーマンスの良い料理を提供する事は難しく、安価な豚肉を使うドイツ料理に対抗していくにはそれだけ魅力的な料理を作らなくてはなりません。
この様にドイツで寿司店を経営するには現実的には不可能に近いとも言えます。事実、この様な課題をクリアした日本人経営の寿司店は未だ存在しておりません。
しかし、反面、ドイツにおいての寿司の人気は確固たるものとなってきております。その為、課題は大きいがそれを抜ければブルー・オーシャンな市場が広がります。
先ずは来年のオープンに向けて邁進し、その店舗が成功すれば、ドイツ市場を狙っていきたいと思います。



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