器を広げ、与える側に回る。そして、自分を守る強さを持つ。
- rise
- 5月3日
- 読了時間: 3分

近藤です。
僕も人のことを言える立場ではありませんが、人にストレスを与えるような言い方をしたり、他人を悪く言ったりする人が、いまだに見受けられます。特に、立場が上の人が下の人への配慮を欠く場面を耳にすることがあります。
人は「正しさ」の側に立つと、つい相手への配慮を忘れてしまいがちです。
そして、そういう人に対して周囲がよく言うのが、「言っていることは正しいんだけどね」という言葉です。実は、僕自身もかつてそう言われていました。
特に、忙しい時や目標に集中している時は、その傾向が強くなります。これは「器の問題」です。器が狭くなっていると、他人の失敗を許せなくなったり、イライラしやすくなったりします。
この文章を読んで、「自分のことかもしれない」と思う人は、まずは心の器を広げる努力をしてみてください。そして、30歳を超えた人はぜひ「与える側」に回ってほしいのです。
「なんでこんなこともできないの?」ではなく、「これができるようにしてあげよう」
「こんなこともわからないの?」ではなく、「これがわかるようにしてあげよう」
この視点に立つと、世界の見え方が変わります。何かを「してもらう」「わかってもらう」という立場でいると、やがて限界がきます。与える側に立つと、自分の周囲にある不満の多くは自然となくなっていくものです。
「もらおうとする」から足りなくなる。だから不満が生まれるのです。
こういった話は、すでに与える側にいる人にしか実感を持って伝わらないかもしれません。でも、もし今、自分の人生に行き詰まりを感じている人がいたら、騙されたと思って、一度「与える側」に回ってみてください。
与える側にいる人の目は違います。そういう人が一人でも増えれば、この会社が社会に与える影響も、きっと大きくなるはずです。
そして最後に、もう一つ伝えたいことがあります。
「言われたくない」と思う前に、「言わせない」姿勢を持ちましょう。
どこに行っても、何かと人に言いたがる人はいます。言うのが趣味のような人もいれば、相手を選んで言ってくる人もいます。
だからこそ、「どこに行ってもそういう人はいる」と割り切ったうえで、自分で自分を守る力を持つことが大切です。どんな手段を取ってでも「言わせない」姿勢を取るべきです。
一番シンプルで効果的な方法は、その人に対して「そういう言い方は嫌です」と直接伝えることです。
でも、実際にはみんなそれを避けます。「そこまで言わなくてもいい」「波風を立てたくない」と思って、我慢を選んでしまいます。
その結果、相手に「言わせてしまっている」のです。
嫌なことは「嫌」とはっきり伝える。
それは勇気がいることですが、自分の尊厳を守るための器の一つです。
黙っていることが美徳とされることもありますが、自分を守れない人は、他人に配慮する余裕もなくなっていきます。
だから僕は、嫌なことを嫌だと伝える器を持ってほしいと思います。それは、逃げることでも、攻撃することでもなく、相手との関係をより良くするための第一歩です。
器を広げ、与える側に回ること。そして、自分を守るために「嫌なことは嫌」と伝えること。
この両方ができる人が増えれば、会社はもっと温かく、強くなると信じています。
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